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若妻白書 その73

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ケンイチ君、サトシ君がさっきから、あんまり喋らないから、会う前にサトシ君のこと聞いていたことを、本人に再確認するように聞きながら話して、サトシ君はサトシ君で、ただ頷いたり、相槌をうったりして、サトシ君、わたしと会って、ほんとに楽しいのかしら?

ケンイチ君の話だと、サトシ君は、池袋の次の駅の要町駅って言う地下鉄の駅近くに住んでいて、アパート(本来は浪人生だからね)には身体を鍛えるバーベルやら、腹筋を鍛える器具とかもあって、予備校が終わると、前まではサトシ君のアパートに行って、マンガ本読んだり、ゲームしたり、それも、サトシ君はキントレしていることが多いから、普段もあんまりお互い喋らなかったって聞いてたから、驚きはしなかったけど、でも、男と女は違うんだから、もっと積極的になってもらいたいわ。

そんな、一方的にケンイチ君が話す場に飽きてきたので、わたし、サトシ君に向かって話しかけたんです。

「あの、先ほどから、見られてるんだけど、気のせいかしら」

わたし、周りの男のことを言ったんだけど、サトシ君、自分のことだと思って、口ごもりながら、御免なさいって謝ったんです。

「違うのよ!サトシ君のことじゃなくて、私たちの周りにいる他の男の人たちのことよ」

ケンイチ君も、な~んだ、とか言ってサトシ君の肩を叩いたりしたんです。

「そりゃあ、見ちゃいますよ、ナイスプロポーションなんだから」

なんて言って、ケンイチ君も、なんか場が少し和んだのか、わたしにおべっか使うんです。

「そんな冗談言わないでよ、ケンイチ君、単なるわたしの自意識過剰なだけなのかもしれないけど、わたしの服、露出過ぎるかな」

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そう、また、サトシ君に聞いたんです。サトシ君、わたしにマジマジと見詰められたんで、緊張して、わたしの目線から目を外しちゃって、そわそわしだしたんだけど、

「あの、そんなこと、ないっすよ」

「え、露出っぽい服装のこと?」

「いえ、あの、みんな見てましたよ、チホさんのこと、あの、僕もチラチラっと、見てましたから」

サトシ君、そう言いながら、天井を見たり、もう氷の解けたアイスコーヒーをちょっと飲んだりして、なんか落ちつかないんです。

「じゃあ、わたしの思い過ごしではないってこと?」

「あ、は、はい、さっき言ってた、自意識、え、え、なんとか」

「自意識過剰だろう?」

ケンイチ君も、サトシ君の呆れるほど緊張した姿に、即座に突っ込んできたんです。

でも、ケンイチ君だって、最近まではわたしの前で泣いたり、いじけたりしていたのに、なんかお兄さんぶっているんです。


つづく 
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